福井 観光ガイド

福井県には国分寺、九頭竜湖、東尋坊などの観光スポット、みたま祭り、勝山左義長まつり、祇園祭りなどの観光イベント、油揚げ、海鮮丼、黒龍などのご当地グルメがあります。

福井県は北部が日本海と若狭湾に面する県で、地理的に北陸地方とも中部地方、近畿地方とも考えられることがある県です。県内のエリアは主に、北部の嶺北と南部の嶺南に分けられます。

緑豊かな越前の山と若狭の海がある福井県は、対馬暖流の影響で冬も暖かい土地で、雪にならずに雨になるため「弁当忘れても傘忘れるな」という格言があるくらいです。

越前国を支配した朝倉氏の居城一乗谷城のあったところには朝倉館跡などが残されており、国の特別史跡になっています。周辺を散策すれば一乗谷が天然の要塞であり、そこで行われた戦がどれだけ困難なものであったか、歴史の一幕を想像することができる観光スポットです。

寺社仏閣の観光地としても有名で、明通寺や戒律が厳しいことで知られている永平寺といった国宝があり、曹洞宗の人に限らず、参禅研修を行っており、座禅を組むために訪れる人達も少なくありません。

サスペンスドラマの緊迫したシーンによく使われる断崖絶壁の多くは、福井県にあるものです。日本海に面する断崖絶壁の中に「東尋坊」がありますが、この東尋坊は福井県にある断崖絶壁を指しているといってもよいくらい象徴的な景観です。サスペンスドラマの好きな人にとっては、ドラマのシーンと実際の風景を比べてみることができる観光スポットです。

その東尋坊の近くには三国漁港と日本海の絶景を見ることができる東尋坊温泉や芦原温があり、森林浴を楽しむことができる美しい杉木立の中にある美山森林温泉など福井県は各所に温泉が点在しており、心と体を休めることができます。

福井県での食の楽しみといえば越前ガニでしょう。越前ガニとは福井県沖でとれるズワイガニの雄のことで蟹の王様といってよいブランド蟹です。越前ガニを楽しめる店舗は県内に点在しており、活魚料理とともに味わうことができます。

越前ガニ以外にも全国の85%を生産する板状の昆布を削ったてすきおぼろ昆布、寒風にさらして作る若狭ガレイなど福井県ではお腹も満足することができます。おろしソバやソースカツ丼といったB級グルメもあるため、観光とともにしっかり味わい尽くしたいものです。

福井 のおすすめスポット

観光地や名物をピックアップ!

東尋坊

世界有数の巨大な柱状の岩による断崖絶壁

東尋坊は、日本海に突き出した柱状の断崖が1km余りも続く奇観で、輝石安山岩の柱状節理という地質学上でも珍しい奇岩です。これだけ大規模な柱状節理は世界的にも珍しく、朝鮮半島の金剛山やスカンジナビアのノルウェー西海岸と並ぶ、地質学的に大変貴重な場所です。そのため、国の名勝および天然記念物に指定されています。 概要 東尋坊は福井県坂井市三国町安島に位置し、越前加賀海岸国定公園の特別保護地区に指定されています。この海食崖は険しい岩壁が続き、最も高い場所で約25メートルの垂直の崖があります。東尋坊を構成する岩は、輝石安山岩の柱状節理で、これほどの規模を持つものは世界に3ヶ所しかありません。そのため、...»

水島(無人島)

エメラルドグリーンの海に浮かぶ白い孤島の絶景ビーチ

敦賀半島の先端近くの色ヶ浜沖に浮かぶ小さな無人島です。砂洲で結ばれた2つの小島が透明度の高い海に伸びています。 水島は約2ヶ月間だけ渡ることができる無人島で、7月中旬から8月末までの海水浴期間中は渡し舟で毎日島に渡ることができます。渡船には別途料金が必要です。 島に到着するまでの約10分間の船上では、濃紺から美しいエメラルドグリーンに変わる海が見られます。 まるで南国のような美しい青い海の景色が広がり、まさに北陸のハワイです。透明度の高い水質と細長く伸びた白砂が魅力的なビーチは、ファミリーやカップルに人気の海水浴場です。 全長約500メートルで島には小さな木々が茂っており、夏には海水浴...»

丸岡城

最も古い建築様式の現存12天守

丸岡城は、戦国時代の天正4年(1576年)に織田信長の命によって柴田勝家の甥である柴田勝豊によって築かれました。 現存する天守閣の中でも最も古い建築様式を持つ平山城です。別名「霞ヶ城」とも呼ばれ、春には満開の桜の中に浮かぶ幻想的で美しい姿が特徴的です。 現在は天守閣の一部が残るのみですが、この天守は外観が二層、内部が三階の独立式望楼型で、入母屋造りの屋形に回縁勾欄付きの望楼を備えた初期天守の形式を伝えています。 城郭建築史上で重要な遺構とされ、国の重要文化財に指定されています 天守は本丸から約18メートル、城山のふもとから約35メートルの高さに位置し、大きな窓から東西南北の景色を楽しむ...»

松岡軒

絹のようになめらかな羽二重餅

羽二重餅の発祥として知られるのが、明治30年(1897年)から続く老舗「松岡軒」です。 羽二重餅の材料は福井など国内産の餅粉と北海道産のビートグラニュー糖、水飴のみのシンプルな材料を使います。 保存料などは一切使用せず、昔ながらの手法で作られており、柔らかくさっぱりとした甘さに仕上げています。 松岡軒では代々「配合だけは変えてはいけない」と言い伝えられ、創業当時から守り続けている伝統の味は、現在でも変わることなく愛されています。 羽二重餅は真っ白でつややかな見た目が絹織物そのものであり、口に入れるとやわらかくほどけていく感触と上品な味わいが特徴です。 創業者の初代・淡島さんは、松岡軒...»

羽二重餅の古里

日本家屋の建物で羽二重餅づくし

1954年創業の老舗和菓子屋であるマエダセイカの店舗で、福井県の銘菓である羽二重餅の製造販売を行っています。 店舗の入り口には恐竜などのオブジェが飾られており、福井県ならではの恐竜王国の雰囲気を楽しむことができます。 店内に入ると、重厚な門をくぐり、茅葺き屋根の建物が出迎えます。内部は100畳の広々とした空間で、太い梁が露出している様子が、古き良き日本の家屋を思わせます。 店内の中央には囲炉裏があり、温かいお茶を楽しむことができます。甘いお菓子と一緒に、ほっと一息つくことができます。 さらに、商品のほとんどは試食が可能で、様々な味を試して、好きな味をお土産に選ぶこともできます。 純白...»

越前大野城

雲海に浮かぶ天空の城

織田信長から3分の2の大野郡を与えられた織田信長のエリート家臣団「赤母衣衆」の一人である金森長近が、大野盆地にある亀山と呼ばれる標高約249メートルの山に築いた平山城です。 築城には天正4年(1576年)から4年の歳月を要し、当時は2層3階建ての大天守を中心に、2層2階の小天守閣、天狗書院の櫓、二の丸、三の丸が立ち並ぶ壮大な城で、外堀と内堀で城を守っていました。 城の土台となる石垣は、自然石を積み上げる野面積みという工法で作られています。 かつては大野藩の藩庁が置かれていました。しかし江戸時代後期に焼失しました。 現在は1968年に再建された天守閣や天狗書院、野面積みの石垣が往時を偲ば...»

越前そばの里

越前そばのテーマパークで本格手打ちそば体験

越前そばの老舗製麺所が直営する「そば打ち」体験施設で、そば打ち体験や工場見学ができ、広々とした空間で越前おろしそばをはじめとした食事も楽しむことができます。 体験夢工房では、そば打ち体験や水ようかん作りなどの体験ができます。そば打ち体験は、年間1.5万人が参加する人気のご当地グルメ体験。 福井と言えば、おろしそばが有名です。大根おろしを入れたつゆでさっぱりといただく食べ方は、この地域ならではの特産品です。新鮮なそばを打ってすぐに味わえるのも魅力のひとつです。 越前屋ではおろしそばをはじめ、ソースカツ丼や焼き鯖寿司などのメニューも楽しむことができます。 さらに、お菓子工房では、北海道産の...»

福井県立 恐竜博物館(FPDM)

世界三大恐竜博物館の一つ

長尾山総合公園(かつやま恐竜の森)内に位置する自然史博物館で、恐竜を中心としたテーマで展示が行われています。 恐竜化石の宝庫として全国的に有名で、世界でもトップクラスの規模を誇っています。 世界的には、カナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館や中国の自貢恐竜博物館と並び、三大恐竜博物館と称され、日本国内でも代表的な恐竜博物館となっています。 広々とした展示スペースには、恐竜の骨格や化石、標本、ジオラマ、そして復元模型などが所狭しと展示されており、迫力満点の恐竜たちを目の前で間近に見ることができます。 恐竜の世界や地球の科学、生命の歴史、そして勝山市の恐竜に関する展示が豊富にあります。 ...»

越前松島水族館

みて、ふれて、楽しく遊べる水族館

日本海を目の前にして、見て・触れて・楽しく学べる、体験・体感型の水族館です。イルカショーやペンギンの散歩などの楽しいアトラクションがあります。 さらに、アザラシやサメ、巨大なタコ、ドクターフィッシュ、ズワイガニ、イセエビなどに触れたり、ウミガメや海の魚に餌を与えることもできます。 「海洋館」や「おさかな館」「ぺんぎん館」「かわうそ館」「ふれあい館」「うみがめ館」「かめ・かえる館」など、いくつものミニパビリオンがあります。 「海洋館」の大型水槽「さんごの海」は非常に人気で、靴を脱いで入るリラックスフロアになっており、ガラス張りの床から上から珊瑚礁や色とりどりの魚たちが泳ぐ様子を眺めることが...»

芝政ワールド

遊びの王国!大自然に広がるアミューズメントパーク

日本海に面した美しい芝生に囲まれた広大な敷地で数々のアトラクションを楽しめる一大テーマパークです。 特に夏には、関西や中京から多くの観光客が訪れる日本最大級のプールがオープンします。約50本の絶叫スライダーや日本海最大スケールのウォーターリゾートを楽しめます。アミューズメントプールも国内最大級です。 世界最長で最大の落差を持つ浮き輪ウォータースライダーは必見で、その光景をSNSでシェアしたくなること間違いなしです。 夏の夜には美しいイルミネーションが楽しめ、幻想的な世界に浸ることができます。 アトラクションはさまざまで、海賊の冒険アトラクション「海賊島タイフーン」や乗り物系の海賊アトラ...»

レインボーライン山頂公園

レインボーライン山頂公園の展望台は、美浜町に広がる三方五湖の全ての湖を一望できる絶景スポットです。東西南北、どの方角からでも日本海と三方五湖を見ることができます。 5つのテラスが設置され、足湯やソファなど、さまざまなスタイルで景色を楽しむことができます。 三方五湖と日本海の壮大な景色を眺めながら、ドライブを楽しめるのが三方五湖有料道路、通称レインボーラインです。 車で中腹まで登ることができ、そして、第一駐車場より上はリフトを利用できます。リフトやケーブルカーで登った先にレインボーライン山頂公園があります。足腰の悪い方でもケーブルカーがあり、安心して頂上まで登ることができます。 見どころ...»

三方五湖レインボーライン

三方五湖と日本海の壮大な景色を眺めながら、ドライブを楽しめるのが三方五湖有料道路、通称レインボーラインです。1968年に開通しました。 この観光道路は美浜町と若狭町にまたがり、若狭湾国定公園の名所であるリアス式海岸と、久々子湖、日向湖、三方湖、水月湖、菅湖といった五つの湖を一望することができます。 これらの湖はすべて繋がっており、湖ごとに淡水と海水の混じり具合が異なるため、湖面の青色が微妙に異なるのが特徴です。 道路は山岳地帯を通り、急勾配やカーブが連続しています。美しい緑豊かな丘陵地帯を登って行く途中、道路は梅丈岳の山麓まで続いており、梅丈岳の展望台からは素晴らしい景色を楽しむことがで...»

三方五湖

福井県美浜町と若狭町にまたがる三方五湖は、三方湖、水月湖、菅湖、久々子湖、日向湖の5つの湖からなる、若狭湾国定公園の代表的な景勝地です。 この湖は古くから万葉集にも詠まれ、四季折々の美しさが広く知られています。 国の名勝に指定され、国際的に重要な湿地として、ラムサール条約に登録されています。 三方湖・水月湖・菅湖・日向湖・久々子湖の五つの湖は、それぞれ淡水・海水・汽水の性質を持ち、異なる水質を特徴としています。久々子湖は直接日本海につながり、菅湖や水月湖では海水と淡水の比率が異なります。 そのため、さまざまな魚が生息しており、淡水魚から海水魚まで見ることができます。 また、水鳥の重要...»

瓜割の滝・若狭瓜割 名水公園

森から湧き出る名水の滝

天徳寺 境内奥にある「瓜割の滝」は、山間部から湧き出る清泉から生まれる滝で、不思議なことに一年中水温が変わらず、夏でも冷たいことで知られています。 境内の杉や檜の森に湧き出る冷たい水が滝のように流れ落ち、風で木々が揺れると水が輝き、幻想的な光景を作り出す森の中に広がっています。 空気が潤い、水のせせらぐ音が響き、木々の間から差し込む光や、苔が群生する岩は目を奪われる美しさです。 この冷たい湧き水は、流量は1日に4,500トンもあります。水温は一年中約11~12度と冷たく、特に夏場は驚くほど冷たく感じる特徴があります。 「瓜を冷やしたところ瓜が自然に割れた」という逸話から「瓜割清水」と名...»

金津創作の森

森そのものが美術館!ものづくりに癒される

丘陵地に位置する、約20ヘクタールを有する森に様々な芸術施設や体験施設があるアート体験型美術館です。 メイン施設の美術館アートコアやガラス工房、陶芸やろうけつ染めなどの創作工房があり、自然の中でアートを楽しむことができます。 アーティストたちは四季折々の表情を見せる自然の中で生活し、創作活動を行っています。 自然との調和の中で心を揺さぶられ、創造の喜びを体験する場所です。一般の方も参加でき、森の中の工房では、季節ごとの自然を楽しみながら、さまざまな創作体験ができます。 気軽に作品作りを体験できる1日講座では、陶芸、ガラス工芸、ろうけつ染め、竹細工などが体験できます。 アートを身近で日...»

ボルガライス

謎に包まれた愛すべき一皿

福井県越前市の武生地区には、オムライスの上にカツが乗り、風味豊かなソースのかかった洋食「ボルガライス」が昔からある。越前市内だけでも20店舗以上、食堂や喫茶店、おしゃれなカフェ、洋食店、そば屋、バーなどでボルガライスがメニューで提供されている。オムライスの中身がチャーハンだったりピラフだったり、かけられるソースもドミグラスソース、トマトソース、中華風あんかけ、カツもトンカツではなくメンチカツだったりと、どのお店もソースやオムライスの作り方にこだわりのあるボルガライスで、様々なアレンジの効いたボルガライスが味わえるのだ。しかし、「見た目が火山(ボルケーノ)をイメージさせる」「ロシアの卵料理ボルガ...»

ソースカツ丼(福井県)

大正時代に生まれた庶民の味

カツ丼と言えば玉子とじのものが一般的にイメージされる中で、福井でかつ丼といえばソースで食べる”ソースカツ丼”。福井市では家庭でも飲食店でもソースカツが一般的です。ソースカツ丼の歴史が始まったのは大正時代のことで、福井県の老舗洋食店「ヨーロッパ軒」が発祥。明治45年に店主がドイツでの数年間の料理修行を終え、帰国した。ドイツ仕込みのウスターソースを日本人に合うようにと創意工夫し、翌大正2年に東京で開催された料理発表会で初披露されたのがソースカツ丼でした。その後、福井へ帰省し、その味が現在までしっかりと受け継がれています。作り方はシンプルで、薄くスライスされた豚肉をきめ細かいパン粉でカラッと揚げ、揚...»

敦賀ラーメン

豚骨と鶏ガラの旨みをあっさり味で楽しめる

福井県の敦賀市で食べられている”敦賀ラーメン”は、1953年(昭和28年)に初めてのラーメン屋台が敦賀駅前に開店して以来、ご当地ラーメンとして広まっていったラーメンである。当時「中華そば」と呼ばれ多くの人に親しまれるようになった。夜になるとチャルメラの音が響き渡り、23時を回ると屋台は敦賀駅前に集い、駅に降り立つ客や旧国鉄職員たちが食した。豚骨と鶏ガラからダシをとり、しょうゆ味で調えたスープは、見た目のこってり感からは想像できないさっぱりとした味わいで、ちぢれた中太麺によく絡んでおいしく食べられる。固定店舗ではなくラーメン屋台から始まり、多くのラーメン屋台によって提供されるという特徴がある。 ...»

竹田の油揚げ

中はふんわり外はカリッ!福井の油揚げ消費量はなんと全国一

福井県北部にある福井市は油揚げ・がんもどき消費量が60年連続日本一。その福井市に隣接する福井県内の第二都市、坂井市の丸岡町竹田地区は、山の雪解け水を活かして古くから豆腐作りが行われてきた。その木綿豆腐を原料に、時間をかけて作られる”油揚げ”。その特徴は、5センチ四方、厚さ4センチと、一般的な油揚げではありえない大きさだ。外はパリッと香ばしく、中の生地はスポンジケーキのようにふんわりとやわらかい。味わいは、豊かな大豆の旨みが凝縮していて、味噌汁や煮物はもちろん、炒め物、ステーキ、炊き込みご飯など様々な料理で活躍する。店によっても大きさや食感、皮の厚さなどが様々。...»

さばのへしこ(福井県)

江戸時代から伝わる保存食、数ヶ月以上かけて作られる

塩漬けにしたさばをぬかに漬け込んだ福井県若狭地方の伝統料理。完成までに短くとも数ヶ月以上かかり、冬場の保存食として伝えられてきた。「へしこ」とは、魚を塩漬けにした後にぬか漬けにすることをさす。漬け込むことを若狭地方の方言で「へしこむ」と言い、これがなまって、もしくは略されてその名が付いたとされる。さばをはじめ、イワシやニシン、フグなどで作る「へしこ」は江戸時代中頃が起源と言われる。現在ではお茶づけや焼き物、パスタ、酒の肴としてなど様々な形で食べられている。 若狭地域や越前海岸沿岸の伝統料理で、魚の内臓を取り除き、塩漬けしてからさらに糠漬けすることで、長期間保存できるようにしています。これは厳...»

小鯛の笹漬け

塩梅のよい低塩の調味で、即食の加工品。形態も風雅な趣き

日本海の荒海で育った身の引き締まったれんこ鯛を素早く3枚におろし、塩水で締めて米酢で味を調整して笹の葉を添えて、杉の木の香りが漂う小さな樽に詰めたもの。製造業者によって味が異なり、素材の持ち味を生かしながら、昆布で独自の味付けをするなどの工夫を凝らす。食べごろは樽に詰めて1~2日後、わさび醤油でお刺身に、寿司のネタに、三杯酢で酢の物に、吸い物にも最適。フライや天ぷらでもおいしい。京都の奥座敷であったがゆえに創造された、塩梅のよい低塩の調味、即食の加工品であり、その形態も風雅な趣がある。...»

三国バーガー

地元の安全安心な素材を使った、こだわりのファストフード

ツーリストセンター・芝居小屋・食堂の機能を備えた三國湊座で販売しているご当地グルメ「三国バーガー」。肉は福井県産のビーフと国産豚肉をつなぎなしで挽肉パテにしたもの。新鮮な野菜に地元特産のらっきょうなど、生産者の顔が見える安全安心な素材を、お米から作る米パンで挟んでいる。しかも、BBQソースやマヨネーズまで自家製のこだわりのハンバーガー。北前船の寄港地として栄えた三国湊の人気スポットで販売。他には三国漁港で水揚げされる甘えびと越前えびを使った「エビクリームカツバーガー」も人気だ。...»

醤油カツ丼

素材を活かす、あっさりとした味わい

福井県の“ソースカツ丼”、“ボルガライス”に続く第3のトンカツメニューとして2010年に誕生したのが“醤油カツ丼”。大野市にある明治初め創業の100年を超える醤油醸造元・野村醤油が開発したカツ丼専用醤油がきっかけとなって、ジワジワと広がっている新しいご当地グルメだ。 醤油カツ丼の定義は    福井県産の醤油を使って作られた醤油カツ丼のたれを使用すること。    カツを盛ること。(揚げる素材は問わない)    野菜を盛ること。(薬味的なものでなく、主役級の盛り方が必要)の3つのみ。 現在は福井県内の50店舗以上でメニューとして提供しており、シシ肉、白身魚、ナス、トマトなど、オリジナリティーに...»

永平寺 ごま豆腐

豊かな香りとなめらかでもっちりした味わい。精進料理の代表格

修行僧のタンパク源として古くから食べられてきたごま豆腐は精進料理の代表格。丁寧に炒ったゴマをじっくりすりつぶし、ミネラルが豊富な白山からの伏流水と最上級の葛を加え練りあげることで、豊かな香りとなめらかでもっちりとした味わいになる。厳しい修行の中で脈々と受け継がれてきた滋味豊かな味である。冷やしたごま豆腐に特製の味噌ダレをつけて味わうのが永平寺流。お酒のつまみとしてもお薦めで、最近では抹茶入りのごま豆腐を黒蜜で味わうデザート感覚の商品も登場し、若い人にも好評。...»

越前おろしそば

400年以上前から伝わる、福井名産の「そば」

強力粉をつなぎとした蕎麦に、大根おろしが入った出汁ツユを蕎麦にかけたり(ぶっかけ・みぞれ)、大根のしぼり汁に生醤油や出汁をくわえたツユに蕎麦をつけて食べる(しぼり・おしぼり)、大根おろしを使う蕎麦。「越前そば」、「おろしそば」とだけでも呼ばれ、大根を「薬味」ではなく「出汁」として利用していることが特徴。蕎麦店では、大根を注文を受けてからすりおろしたり、辛味を調整するために使う部位をかえるなどのこだわりがある。  江戸時代に時の領主が非常食としてそばの栽培を命じ、そばに越前産の大根をおろしたものとだしをかける食べ方が推奨されたのが起源とされる。現在では地域によって食べ方が異なり、そばに大根おろ...»

海鮮丼(福井県)

福井の海の幸が盛りだくさん!冬の味覚越前ガニも丼に

福井県で「海鮮丼」と言えば、「越前カニ」は外せない。11月から3月に旬を迎える「越前ガニ」は、福井県で獲れる「ズワイガニ」の愛称。細い繊維と甘みがなんとも言えず美味しい。福井ではその他にも、アジや鯛、ブリなどの魚類、そしてイカや甘エビ、ウニ、サザエなどさまざまな魚介類が水揚げされ、「海鮮丼」を華やかに彩っている。薬味は、わさびにネギ、大葉やしょうが、きざみ海苔など。「海鮮丼」は、県内の飲食店や旅館などで食することができ、それぞれの味を愉しむことができる。...»

越前かに鍋

あこがれの高級品!越前ガニを徹底的に楽しむには鍋が一番

越前ガニとは北陸でとれるオスのズワイガニのことで日本を代表するカニの一種。山陰では松葉ガニと名を変える。毎年冬に解禁される越前のズワイガニ漁は日本で最も歴史が長く、福井の食文化に深く根づく。福井県沖は寒流と暖流がぶつかる急深で、厳しい環境で育つ越前ガニは身が引き締まり、濃厚な旨みを持つ。その濃い味わいは出汁の種類を選ばず鍋の種類は様々。ぎっしりとつまった白い身に、鍋で火を通すことより出汁の旨みを吸収し、上品な甘みが一際引き立つ。カニのエキスを余すことなく食べられる、シメの雑炊は至福のおいしさ。 旬 12月 1月 2月...»

カニちり

刺身とゆでガニのおいしいところをいっぺんに

カニちりとは、ちり鍋を由来とする鍋料理の一種。ちり鍋は、白身魚の切り身を野菜や豆腐とともに水炊きにした鍋料理で、煮汁には味付けをしない淡泊な味わいが特徴。 新鮮な魚の切り身を熱湯に入れると、ちりちりにちぢれて縮む様子から「ちり」の名が付いたとされる。水炊きと同じく、昆布などでごくあっさりと風味をつけた出汁でカニや野菜を煮込むため、素材の旨みをダイレクトに感じることができる。越前ガニが特産になっている福井県は、いわずと知れたカニの名産地。地場名産のカニの上品な甘みを肉厚な身の歯ごたえとともに余すことなく味わえる。そのまま刺身として食べられる新鮮なカニを、ささっと湯にくぐらせるも良し、じっくり熱を...»

浜焼き鯖

外はカリッ、中はジューシー。鯖の丸ごと一匹串焼き

鯖と福井県の関係は深く、特に若狭地方では昔から日常的に鯖を食してきた。若狭湾は、日本海の暖流と寒流が入り込むところで、リアス式海岸となっており、そこでとれるサバは特に味が良いと言われている。そのためこの地方では、おいしい鯖の食べ方が伝承されており、中でも焼き鯖は、若狭地方の名物として全国的にも有名である。脂ののった鯖を丸ごと豪快に焼き、生姜醤油で食べるのが一般的。焼き時間は、およそ15~20分。火の通りを良くするための切り目や焼き色、脂の落ち具合などを見ながらじっくり焼き上げていくと、焼き上がった鯖の姿はどこか凛々しくて、おいしさを主張しているようにも感じられる。サバは水揚げされると腐りやすい...»

手打ちそば(福井県)

初心者も気軽楽しめる体験施設あり!技術を競う名人大会も

そばの名産地・福井県では「手打ちそば」は郷土料理として親しまれている。そば打ち体験も盛んで、日本初の体験施設は福井市にあると言われている。そば打ちは初心者でも比較的簡単にできるので、人気が高い体験講座。「全日本素人そば打ち名人大会」もあり、そばの「水回し」、「こね」、「延し」、「切り」のすべてが、時間内で無駄なく美しく作業がされているかを競う。そば打ちは精神的、肉体的に正されるし、実際、気持ちが揺れていると、おいしいそばにならない。緊張しながら熱心にそばを打つことは、心のリフレッシュにも。...»

若狭がれいの干物(一夜干し)

身の深い味わい、上品で香ばしい香り。雲上の珍美と評される魚

若狭湾で水揚げされる若狭がれいはヤナギムシガレイで、数あるかれい類の中でも絶品とされ、江戸時代の書物「日本山海名産図会」でも「雲上の珍美」と絶賛されている。身自体の深い味わい、皮、子の旨み、上品で香ばしい香り、そして白身が美しい。中でも、透き通った身にピンクの卵巣を持った子持ちがれいは、脂ののった格別の一枚。これを軽く火であぶって食べると、通もうなる逸品。若狭がれいの大きさは体長20cm前後で、大きいものは25cmを超える。毎年9月から翌年5月頃まで底びき網漁で漁獲されるが、特に9~10月までの2か月間で、年間の漁獲量の7割を占める。漁で捕れたかれいは地元ですぐに一夜干しに加工。旨みを引き出す...»

古たくあんの煮物(ぜいたく煮)

古くなった沢庵をおいしくいただくという先人の知恵が感じられる逸品

”ぜいたく煮(たくあん煮)”とは、京都府、滋賀県、福井県、石川県、富山県などに伝わる郷土料理。古いたくあんの塩分を抜いて、出汁やしょうゆ、鷹の爪などを入れた汁で煮たもので、家庭によって様々な味がある。名前の由来は、そのままでも食べられるのに、わざわざひと手間かけて煮る点が「ぜいたく」だと、名付けられたようだ。酒のつまみやご飯のおかず、お茶漬けの付けあわせとして温かいまま、または冷やして食べる。主に夏から秋にかけて作られる料理。 福井県の代表的な郷土料理の一つが、「古たくあんの煮物」です。これは大根を収穫した後、秋から冬にかけて漬けられた「たくあん」を、古漬けとして出てきたものを塩抜きし、出汁...»

浜焼き鯖バラちらし寿司

鯖の旨味がぎゅっと詰まった、鯖をたっぷりと

福井県の郷土寿司。油の乗った鯖に串を打ち、1本づつ香ばしく素焼きにした名物「若狭小浜の浜焼き鯖」の身を細かくほぐし、独特の味付けで煮たものを寿し飯に混ぜ込む。容器に盛り付けた寿し飯の上に錦糸玉子・紅しょうが・粉若布を散りばめ、最後にざっくりと手で取り分けた焼き鯖を乗せてでき上がり。...»

ぼっかけ汁

福井の伝統のぶっかけご飯。やさしい味で、いくらでも食べられる

福井県の伝統の郷土料理”ぼっかけ汁”は、ごぼうなどの根菜類、油揚げ、糸こんにゃくといった具材を削り節の出汁で煮込んだものをご飯の上に「ぶっかける」料理。「ぶっかけ」という言葉が次第に「ぼっかけ」と変化して、現在の名称になったようだ。しっかりとしたごぼうの香りから、恵み豊かな土地柄がうかがえる料理。寒い冬に炊きたてのご飯にあつあつのぼっかけをかけて食べれば身も心も温まる。地域によっては、正月三が日の夕食に出されたり、結婚式の最後に花嫁さんに食べてもらう風習が今も残っている。 「ぼっかけ」とは、福井県で100年以上前から食べられている郷土料理です。炊き立てのご飯に、根菜や糸こんにゃくなど具だくさ...»

寒鮒のブツ(刺身)

鮒は刺身で食べる

北潟湖で獲れた真鮒の刺身は、臭みがなく脂がのり、その味は一度食べたらやみつきになります。あわら市と石川県加賀市にまたがる湖、北潟湖。毎年12〜3月にかけて明治時代より続けられる寒ブナの柴漬漁は、冬の風物詩。魚を網で囲み、数十人が全身を使って網を引く地引き網や、魚の通り道に網を張ってそこに引っ掛かった魚を取る刺し網など、昔から変わらない漁法が使われています。この漁で獲れた寒ブナは、日本海とつながる汽水湖である北潟湖で育ったため、他の地域のものと比べて臭みがありません。身が締まり、独特の甘みがあります。天然ものしか扱わないため、漁獲量は天候に大きく左右される高級魚で、県内ではあまり普及しておらず、...»

厚揚げ串

油揚げ消費量日本一の福井県。厚揚げが串焼きに

福井県は、油揚げの消費額が50年以上ものあいだ1位を誇る油揚げ王国。県内各地のスーパーマーケットに行くと、驚くほどの油揚げの種類の多さ。分厚くずっしりと重量があり、他県では「厚揚げ」と呼ばれているものが福井の一般的な油揚げ。煮てよし、焼いてよし、炒めてよしと万能な油揚げは、福井の全県民に愛されるソウルフード。2019年からは県内各地の油揚げを楽しむイベント「あげフェス」も福井駅前で開催されています。各店で食感や味は千差万別。そんな厚揚げ(油揚げ)が串焼きに。...»

サバ棒寿司

名物「浜焼きさば」が寿司に

福井名物である脂がのった”浜焼きサバ”を地元産コシヒカリの酢飯にのせた”サバ棒寿司”。地元の名物料理を作りたいという思いから試行錯誤を重ねて誕生した寿司は、地元飲食店でも定番メニューとなるほどにまで地域に根付き、駅弁でも売られている。生姜、煮椎茸、大葉など中にはさむ具材や、山椒の風味をきかせたり、焼きサバではなく、生のサバで飯寿司のように仕上げられているものもあり、店によって特徴もさまざまで好みで選べる。...»

花らっきょう漬け

小粒で歯応えのいい花らっきょうを、独自の味付けで漬け込む

明治初期、日本海海岸に広がる砂丘の三里浜(さんりはま)で、砂の飛散を防ぐため自給の作物として栽培したのが始まりといわれる花らっきょう。主に、福井県北西部に位置する砂丘地帯の砂地で栽培され、全国一の生産量を誇るラッキョウ畑となっている。あえて厳しい冬を2回越すことで、粒が細かくなり、シャキシャキした歯ざわりが楽しめるのが特徴だ。「花らっきょう漬」は、6~7月に花らっきょうが収穫されたあと、根と茎を切り落とし塩漬けし、再度上下の部分をカットしてから塩抜きを兼ねて粗漬け。さらに、はちみつ入りの独特の調味液に漬け込んで作られる。...»

越前がに

冬の味覚の王様。厳寒の日本海で育ったカニは甘みたっぷり

福井県の冬の味覚の代表格といわれる”越前がに”。越前がにとは、福井県の越前、三国、敦賀、小浜で水揚げされるオスのズワイガニにつけられるブランド名で、メスのズワイガニには”セイコガニ”という、別のブランド名がつけられる。食味の良い身が足までぎっしりと詰まった越前がには、冬の味覚の王様ともいわれるほどの人気食材で、毎年11月の漁が解禁される時期を心待ちにしているファンもいるという。冬の活気付いた市場でセリの風景を楽しんで、カニを味わう旅というのもおすすめだ。 越前海岸の沖は「越前がに」の産地。越前海岸は岸からズワイガニが生息する水深250~400mまで一気に深くなり、漁場から港まで船で約1~2時...»

若狭ふぐ

日本海で育ったきゅっと身の締まったフグ。プリプリとはじけるおいしさ

四季を通して豊かな漁場として知られる若狭の海。ここでは、入り組んだリアス式海岸が冬の荒波を和らげ、水温や水質が安定しているため、デリケートな”トラフグ”の養殖が盛んだ。トラフグは、主に食用とされるふぐの中でも最も美味しく高級品と称されている、ふぐの王様。雪どけ水により水温が低い若狭で育てられたフグは、緩やかに成長するため、身が引き締まり、プリっとした歯応えが抜群、と評判が良く、”若狭ふぐ”というブランド銘がつけられて出荷される。フグの代表的な料理といえば、”てっさ(刺身)”、”てっちり(鍋)”、”ふぐしゃぶ”等。贅沢な旅を満喫したいのならば、フグのコース料理もおすすめだ。 旬 10月 11月...»

若狭ぐじ

脂がのり、甘みがあり、淡白で香りがよい。和の最高級食材

江戸時代から伝わる底延縄(そこはえなわ)という、身を傷つけない漁法で獲れたアカアマダイのうち、鮮度が良く姿形が美しい大型のものだけが「若狭ぐじ」と呼ばれている。古くから和の最高級食材のひとつとして、京都などで愛されている。暖流と寒流の交わる若狭湾で良質な餌を食べて育つ。身は大きく脂がのり、甘みがあるのが特徴。淡白で香りがよく、味わい深い大変美味しい魚。ウロコのきめ細やかさを活かすためウロコも一緒に焼き上げる「若狭焼き」が有名で、香ばしく身もほくほくで格別の味。8月上旬~11月下旬が旬の時期。 若狭地方(福井県嶺南地域)は、その昔、朝廷に食べ物を供することを許された特別な国、御食国(みけつくに...»

若狭カレイ

都に魚を運んだ”御食国”自慢の逸品。干すことでうま味を凝縮

古くから大陸文化の日本海側の入り口として栄えた小浜は、海産物を奈良や京の都に供給する御食国(みつけこく)のひとつだった。小浜を中心とする若狭の沖は、暖流と寒流が混ざり合い、魚介が豊富。中でもカレイの味は格別だ。秋の底引き網漁解禁とともに市場に出回り、産卵が終わる2月半ばまで食べられる。若狭でとれるカレイは種類豊富だが、そのうちヤナギムシガレイが”若狭ガレイ”と呼ばれる。淡泊な味わいで水分が多いので、塩をして天日に干して”一夜干しガレイ”にすると、余計な水分が抜けて身がしまりおいしさが増す。 若狭がれいは、京都でも珍重される高級品。「若狭かれい」は、江戸時代の書物で全国各地の名産品を集めた「日...»

九頭竜川 勝山あゆ

食べ応えバツグンの天然鮎

九頭竜川はシンボルの一つとされている一級河川。水量豊かで水深のある九頭竜川の激流をかきわけ力強く泳ぐ勝山あゆは、身が引き締まった上質な鮎。毎年6月中旬ごろから鮎釣りが解禁され、漁期には県内外の釣り客で賑わいを見せる。...»

おぼろ昆布

職人達の伝統技術によって作られている、敦賀の海の特産品

敦賀の手すきおぼろ昆布は全国有数の生産量を誇る。原料の昆布を食酢で湿めらせ柔らかくし、包丁で削り出す。向こう側が透けるほど薄く、職人達の伝統技術によって作られている。敦賀は昔から北前船の寄港地として栄え、集積された物資の中で代表的なのが昆布。北海道の昆布は、熟練の職人達により加工され、敦賀特産の昆布として再び上方へ運ばれていた。米どころ福井のご飯に、ふんわりしたおぼろ昆布をかけたおにぎりはとっても美味。お吸い物に加えたり、巻き寿司に昆布を巻いたり、様々な料理を引き立てる。 旬     6月 7月 8月  おぼろこんぶは、乾燥させたこんぶを酢に漬けて柔らかくし、手作業で薄く削った食品です。そ...»

福井県産 さば

福井から京の都へ続く「鯖街道」を往来した若狭の定番魚

福井県若狭地方で、古くから親しまれている魚が「さば」。他の魚に比べ腐敗が早いと言われる「さば」に塩をふり、京の都へ運ばれた際に行き来した歴史のある若狭街道は、「鯖街道」と呼ばれている。さば料理として全国的に有名なのが、小浜市内で見られる「浜焼きさば」。脂ののったさばを丸ごと焼き、生姜醤油で食べるというものだ。また、味噌煮はさば料理の定番。生臭みのもとになる成分を味噌に含まれる物質が取り除いてくれるということから、さばにはぴったりの料理法である。 旬     4月 5月 6月 ...»

福井県産 甘エビ

越前ガニ、若狭フグとともに福井の冬の味覚を代表する味

”甘エビ”は、正式名称を”ホッコクアカエビ”といい、体色が赤く、ほっそりとしたエビ。日本海側の山陰から北海道にかけての広い範囲に生息しており、福井沖では甘味の強い大きなサイズのものが水揚げされる。甘エビは、若い内はオスとして育ち、5~7年後に、メスに性転換するため、大きいものは全てメスになる。抱卵期間が約1年と長く、透明感のある緑色の卵を持ったアマエビは、濃厚な味が楽しめると人気が高い。とれたての新鮮なものより、一晩寝かせたほうが甘味が増していっそうおいしく食べられるということだ。福井県の甘えびは、子持ち・大・中・小・小々と大きさ毎に分けて出荷され、子持ち・大・中の中で刺身むけの甘えびを「ふく...»

三国港産 越前セイコガニ

最上級の味と名高い、三国港で水揚げされたセイコガニ

福井県の冬の味覚の代表格といわれる越前ガニ(ズワイガニ)の雌のことを、福井ではセイコガニと呼ぶ。冬の王者とされる越前ガニだが、中でも三国港で水揚げされたものは最上級として名高い。地元でも愛されるセイコガニ最大の魅力は、お腹に抱える卵の入った味噌。甲羅の中に内子と外子と言われる二段に卵を持った部位がある。鮮やかな朱色のかたまりの内子は卵巣にあたるカニ味噌の一部で、「赤いダイヤ」と呼ばれ、ほっくりとした歯触りととろけるような濃厚な旨みがあり、食通の間では特に珍重される。外子はプチプチとした食感が特徴で暗褐色な部位が特に旨いとされている。冬の間にしか食べれないこともあり、期間限定の珍味として人気が高...»

三国港産 ずわいがに

身が甘く、殻の中にぎゅうっと詰まった、日本海屈指の海産物

身が甘く、殻の中にぎゅうっと詰まり、きゅっと繊維が締まっているのが特徴。冷たく栄養価の高い日本海の海流で何年もかけて大きく育ち、数が限られており、とりわけ珍重されている。特に越前がにの雌は「せいこがに」と呼ばれ、食通の人に人気がある。大きさは雄の3分の1ほどだが、小さな殻の中には珍味として名高い蟹味噌がぎっしり。「赤いダイヤ」とも呼ばれる味噌(卵)は甘味の中にほんのりと磯の薫りがし、ねっとりとした舌触り。漁期である冬は越前がにを求める人々でいっそう賑わう。 旬 11月 12月 1月 2月 3月...»

三方五湖産 天然うなぎ

福井県のうなぎの名産地、三方五湖のおいしいうなぎ

三方五湖は、知る人ぞ知るうなぎの名産地。三方五湖は、ラムサール条約にも登録された豊かな自然が残る湖で、古くより食材の宝庫として知られ、ウナギや手長エビ、コイ、シジミ、ハゼ、スズキなど、多種多様な魚介類が獲れる。なかでも三方湖の天然ウナギは、昔から高級食材として京に運ばれていたほどの逸品。「口細青鰻(くちぼそあおうなぎ)」と呼ばれ、細くとがった口と青みがかった背、丸く太い尾が特徴。身が引き締まった三方五湖のうなぎは、淡白ながら焼き上がりは香ばしく、上品な味わい。旬は初夏から晩秋にかけて。越冬に備え栄養を蓄える11月頃が一番おいしいといわれている。夏になると湖周辺のうなぎ料理店で、三方五湖産のうな...»

若狭牛

きめ細やかで風味も豊か、とろけるような食感と甘みのサシは絶品

若狭地方において古来より飼われ、性質が温順で、資質極めて良好な但馬系の和牛で、明治時代より食されてきた、長い伝統が誇る高い品質と味。5段階に分けられている肉質等級の4等級以上の高品質な牛肉のみを「若狭牛」として販売。肉質の良し悪しを決めるサシ(脂)の入り方がきめ細やかで風味も豊か。とろけるようなサシの食感と甘みは、上品で後味もあっさりしている。そのため、調理の際は肉が持つ本来の旨味を味わうことができる調理法がお薦め。福井の厳しい気候や環境に合わせた飼育方法、それぞれに研究を重ね考案した飼料の与え方によって、おいしい牛肉ができあがる。全国的にも好評を得ている。さらに肉質等級や脂肪交雑など若狭牛の...»

福井梅

肉が厚くて種子が小さい良質な逸品。甘みと酸味のバランスが絶妙

暖流の影響を受け、日本海と三方五湖に囲まれる気候の穏やかな三方町(現在の若狭町)を中心に栽培されてきた。その歴史は古く、天保年間(1830~1844年)に植えられた「平太夫梅」と「助太夫梅」に始まる。明治の初め頃、その二種類の梅の品種改良が行われ、日当たりの良い部分が紅色を帯びる「紅映(べにさし)」、実の先端部分がやや尖った「剣先(けんさき)」が生まれた。肉が厚くて種子が小さい良質の梅として評価が高い。甘みと酸味が絶妙で、完熟しても肉質に粘りけがあり、料理もしやすいのが特長。完熟した梅を製造する段階で添加物を使用せず、梅とシソ、塩だけを使い、天日に干す丁寧な作業を行う。 旬     6月 7...»

福井県産 らっきょう

分球サイクルが多い栽培法で、小粒で歯切れが良く、風味まろやか

小指の先ほどの大きさで、身が締まり繊維が細かく、シャキッ、シャキッと口の中で小気味よく響く歯触りがよい。その秘密は三里浜の砂丘地でしか行われていない三年堀にある。らっきょうの栽培は8月中旬から9月中旬に植え付けを行い、翌年の6月~7月に収穫するのが通常だが、三年掘では収穫をさらに1年遅らせ、2度冬を越させる。さらに1年で6~7球に分球し、その度に皮が薄く繊維が細かくなり身も締まる。分球サイクルが多い分、小粒で歯切れが良く、風味もまろやかになる。 旬     6月 7月 ...»

花らっきょう

小粒で繊維が細かく、歯切れがよい。品切れになるほどの評判

三国町の三里浜の砂丘地帯で栽培されており、小粒で繊維が細かく、実が締まり、歯切れがよいのが特徴。全国でも珍しく、植え付けから収穫まで“足かけ三年”もの年月をかけて栽培され、「三年子」と呼ばれている。らっきょう作りは植え付けから収穫まですべて手作業で、生産量を増やすことは難しい。多くは甘酢漬けに加工され、「花らっきょ」というブランド名で全国へ出荷。評判は高く、品切れになることもあるほど。地元では「花らっきょ」を天ぷらにしたメニューを出す飲食店もある。 旬     6月 7月 ...»

越のルビー(ミディ トマト)

フルーツのような甘いトマト

福井県オリジナルのトマト「越のルビー」。大玉トマトとミニトマトの中間(ミディ)の大きさで、手のひらにすっぽりと入るくらいのちょうど良いサイズ。艶やかで鮮やかな赤に完熟した実は「ルビー」と呼ぶのにふさわしく、福井県出身の芥川賞作家・津村節子により越の国(越前)で作られたルビーのようなトマト「越のルビー」と命名された。たいへん甘く糖度8度前後と一般的なイチゴほどあり、フルーツのような味わい。トマト本来のほどよい酸味が甘みと調和して越のルビーならではのおいしさを生み出す。 トマトの育つ適温は27度前後で、越のルビーはビニールハウスの中で栽培される。外の気温が高くなるとハウスの中は40度を越えてしま...»

パールマッシュ(きのこ)

柔かい舌触りと繊細な味わい。純白の美しいきのこ

豊かな山々に囲まれた福井市美山地区で生産されている、従来の茸のイメージを一新した純白の美しいきのこ。柔かい舌ざわりと繊細な味わいで、どんな料理にも合う。 宝石のように美しい白色は研究を重ねた結果、平成元年に誕生した。豊かな自然の恵みを取り入れた人工栽培によって、約50日間かけて愛情込めて栽培されている。ビタミンB1、B2が豊富に含まれ、健康食として注目を集めている。ほのかに甘く歯ごたえも十分。バターで炒めるだけでもジューシーな味わいで、またサラダにも最適。...»

でっち羊羹(大野市)

福井では冬の風物詩で、冬の味覚「水ようかん」

一般には水羊羹は夏の風物詩であるが、大野では冬を代表する風物詩、冬の味覚「でっち羊かん」。でっち羊かんは、その厚さが特長。名水のまち大野の地下水を使用して寒天を溶かし、小豆と黒砂糖を加えて煮詰め、絶妙なバランスで作りあげるでっち羊かんはそのつるっとした口当りと昔ながらの味わい。名前の由来は、昔、商売を見習うのに丁稚奉公というものがあり、使用人(丁稚)が年に二度の休み、正月と盆だけ里帰りするときに羊かんを持たせ、家に帰った丁稚はこの羊かんに水を加えて煮詰め直し量を増やして、柔らかい羊かんを作って近所に土産として配ったところ、評判だったという説がある。福井の寒い冬、特に正月にこたつに入って食べるの...»

小浜 くずまんじゅう

プルルンとしたのどごしを堪能。涼味あふれる夏の和菓子

上中町の熊川くずでこしあんを包んだ、涼味あふれる夏の和菓子。江戸時代の儒者、頼山陽が「吉野のくずに引けを取らない品質」と絶賛した。くずは昔から胃腸に効く漢方薬とされ、夏場の弱った体に最適な食品。練って透明になったくずを杯に入れて、あんを包んで冷やす。プルルンとしたのどごしと、ほのかな甘みが楽しめる。若狭のくずは「日本三大くず」のひとつと言われ、そのくずを使ったくずまんじゅうは豊かな水と自然の素材を生かした小浜の代表的な名物。...»

ショコラdeようかん

水ようかんとチョコレートを組み合わせた新スイーツ

福井県では、冬に水ようかんを食べるのが一般的。さらに水との相性から、名水の町・越前大野では菓子職人こだわりの水ようかんが「でっち羊羹」と呼ばれ大変人気がある。その和菓子を創作スイーツにした新名物「ショコラdeようかん」。でっちようかんにチョコレートが組み合わさったカップタイプの水ようかん。名水の源である大地を茶、雪解けを白色に見立て、小豆あんとチョコレート、和と洋の組み合わせで子どもからお年寄りまで楽しめる味。大野市内の各店舗で各々の商品を出している。...»

葛スイーツ

プルルンとした食感の葛スイーツは夏の和菓子として涼味満点

若狭と京を結んだ食のシルクロード「鯖街道」の宿場である若狭町熊川周辺は、寒冷な気候と豊かな清水を利用した”葛”の産地。若狭の葛は暑い夏に涼を呼ぶおやつとして古来から愛され、「日本三大葛」のひとつともいわれている。その葛を使った”くずまんじゅう”は、プルルンとした食感の葛でこしあんを包んだ涼味あふれる夏の和菓子。ほのかな甘みが楽しめる若狭の代表的な名物だ。 若狭町の熊川宿の中心にある葛とサバ寿司の店「まる志ん」では、築190年の古民家商家をそのまま利用した時代を感じられる和の空間で、”くずもち”をはじめ、清らかな水と厳しい冬の寒さが育んだ本葛を使ったデザートが楽しめる。...»

黒龍(日本酒)

透明な喉ごし、さわやかな飲み心地

永平寺町松岡に酒蔵を構える黒龍酒造の日本酒「黒龍」。 福井の地酒と言ったら、すぐにこの名前が挙がる、北陸の代表銘柄のひとつ。酒名は九頭竜川の古名である黒龍川にちなんでいる。黒龍酒造の前身は創業1804年(文化元年)の石田屋で、かつて松岡藩が酒造りを奨励産業に指定するほど良水に恵まれた土地で、かつては数多くの酒蔵があった。 七代目蔵元は同じ醸造酒としてのワインにも深い興味を抱き、フランスやドイツを歴訪。ワイン同様に日本酒を熟成できないかと試行錯誤を続ける一方で、少量で高品質な酒造りだけを追求し続け、1975年、全国で初めて、独自の長期熟成方法による大吟醸酒を商品化し、大吟醸ブームの火付け役とな...»

黒龍(日本酒)

透明な喉ごし、さわやかな飲み心地

永平寺町松岡に酒蔵を構える黒龍酒造の日本酒「黒龍」。 福井の地酒と言ったら、すぐにこの名前が挙がる、北陸の代表銘柄のひとつ。酒名は九頭竜川の古名である黒龍川にちなんでいる。黒龍酒造の前身は創業1804年(文化元年)の石田屋で、かつて松岡藩が酒造りを奨励産業に指定するほど良水に恵まれた土地で、かつては数多くの酒蔵があった。 七代目蔵元は同じ醸造酒としてのワインにも深い興味を抱き、フランスやドイツを歴訪。ワイン同様に日本酒を熟成できないかと試行錯誤を続ける一方で、少量で高品質な酒造りだけを追求し続け、1975年、全国で初めて、独自の長期熟成方法による大吟醸酒を商品化し、大吟醸ブームの火付け役とな...»

越前・若狭の地酒

研ぎ澄まされた一滴一滴の水を大切に使った、数多くの銘酒

自然豊かな福井県は酒造りに適した水、米、風土に恵まれており、全国清酒鑑評会では複数の福井の地酒がコンスタントに賞を取っている。県内の約半数が、蔵元自らが杜氏を行う「蔵元杜氏」という形で酒造りが行われている。酒蔵によって酒の造り方、品質管理、酒質、価格などもさまざまで、甘口、辛口以外に、今では芳醇旨口と言われる地酒も多くなってきた。研ぎ澄まされた一滴一滴の水を大切に使い、最高の気候条件の中で、水や米などの素材を最大限に活かす。数多くの銘酒はその上で酵母の性質や杜氏の腕があって生まれる。 越前・若狭の地酒は福井県越前・若狭地域で作られた清酒のことです。福井県酒造組合によって商標登録されています。...»

BENICHU 19° 樽熟成梅酒

ブランデーにも似た芳醇な味わいと樽の香りを感じる最高級梅酒

ブランデーのような芳醇な樽香とスモーキーな深い味わいで贅沢な気分を楽しめる梅酒。皇室献上梅にもなっている高品質梅、“紅映(べにさし)”を青梅の状態で収穫し、すぐさま純度の高いアルコールと砂糖に漬け込む。そして、ブランデーやウイスキーなどにも使われるオーク樽のなかで3年以上じっくりと熟成させることで、芳醇で深みのある味に仕上げる。 蔵は福井県の若狭地方、ラムサール条約に指定された三方五胡のそばにある1920年(大正9年)に創業の鳥浜酒造。...»

越前福井 浪漫麦酒

香りと甘みが豊かな福井の地ビール

明治42年(1909年)に越廼村茱崎にて創醸し、戦後に現在の福井平野北部に移転した「越の磯」(こしのいそ)が、平成10年(1998年)より始めたクラフトビールの醸造。日本酒醸造の杜氏が造り出す、麦芽100%でコクと旨味が特徴の越前福井ビールDIOS。DIOSという名前は、福井県の地ビールの名称として一般公募したなかから、ギリシャの酒の神「Dionysos(ディオニュソス)」からとったそう。オールシーズンで飲める種類は“ピルスナー”、“アンバーエール”、“ダークエール”。できたての味を楽しめるように、熱による殺菌や濾過をおこなっていないため、ビール酵母による濁りや沈殿もある、生きたビール。...»

ESHIKOTO

福井の食・文化・自然を発信する複合施設

日本酒「黒龍」や「九頭龍」の銘柄で知られる老舗蔵・黒龍酒造が開いた、酒をはじめとする北陸の食や文化を発信する観光施設。約3万坪の広大な敷地には、黒龍の由来ともなった九頭竜川(旧名は黒龍川)、そして永平寺の山々や田畑が広がる。その景色をゆったりと眺めながら日本酒と食を愉しむ、利用は20歳以上からの酒蔵を中心とした大人のためのテーマパークだ。 観光施設「ESHIKOTO」の名称は、「ESHI=えし」は「良い」を表す古語にちなみ、「ESHIKOTO=えしこと=良いこと」の意味を持つ。また、逆から読むと「とこしえ=永久」になることから「永久の豊かな時間」という想いも込められている。 「酒樂棟」(し...»

羽二重餅

ほんのりとした甘さに上品な光沢。まさにお菓子の貴婦人

羽二重餅は、米・砂糖・水飴というたった三つの材料で作る菓子。ひらひらとしたしなやかな質感で、ほんのりとした甘さが特徴である。餅粉を蒸し、砂糖・水飴を加えて練り上げた、福井県の和菓子。名前の由来の「羽二重」とは日本を代表する伝統的な絹織物のこと。平織りと呼ばれる経糸と緯糸を交互に交差させる織り方で織られ、織機の筬の一羽に経糸を2本通すことからこの名が付いた。最高級の絹織物であり、軽くて柔らかな肌触りと上品な光沢が特徴である。江戸時代から福井県周辺地域の主な産業は繊維業であった。福井では明治初期ごろから羽二重の生産が本格化していったが、欧米に向けて輸出され、一般の人達が上質の羽二重を目にする機会は...»

水ようかん

福井の冬の風物詩

福井県民に福井のお菓子と聞けば、多くの人がその名を挙げるほど昔から名物として定着しているのが「水ようかん」である。他県の人にはなかなか馴染みがないが、実は福井では水ようかんを雪が降る寒い時期に、こたつに入って食べる習慣が根付いている。その理由は材料にあり、一般的な練りようかんと同じく、砂糖と餡を寒天で固めて作るが、ふだん夏に食べる水ようかんは、水飴などいろいろなつなぎが入っていたり、腐らせないため添加物が入れてあることが多い。それに対し、福井の水ようかんは、黒砂糖と小豆、それに寒天のシンプルそのもの。あまり日持ちしないので、寒い冬に作って食べたということである。砂糖と寒天の分量を少なくすること...»

稲ほろり

ほろほろと口でほどける、優しいおこげ風味の和風クッキー

福井発祥の“コシヒカリ”を全国に謳い、福井の稲作や農業、ひいては日本の農業全体を支援しようという思いを込めたクッキー“稲ほろり”。「地産の香り」をキーワードに煎った福井県産コシヒカリの米粉を使い、さっくりとした歯ざわりのよい食感に仕上げたクッキーは、口に含むとさらりと溶けていく。日本人が好む炊きたてほかほかのご飯にできる“おこげ”の風味をつけてある。嫌みのない上品さを持った甘さで、世代を問わず受け入れられる優しい味わい。パッケージも米袋をイメージしたユニークな装いでお土産品としても重宝しそう。...»

焦げの香りミルクまんじゅう 常太郎

お菓子なのにこうばしいおこげの香りがただようおまんじゅう

炊きたてご飯のおこげの香りをお菓子に再現した“常太郎”。福井県産コシヒカリの米粉を使い、特殊な手法で焼き上げることで、おこげの風味を再現した洋風まんじゅうだ。“コシヒカリ”に限定したのは福井が発祥であることを訪れる全ての人達にアピールしたいとの思いを込めたから。もっちりした皮にミルクの風味がする洋風のあんこが絶妙なマッチを醸し出している。品名の由来は福井県丸岡町で和菓子屋を開業した西洋菓子倶楽部の高倉常太郎からつけられている。...»

五月ヶ瀬

ボリューム良し、味良し。お煎餅とピーナッツのハーモニー

香ばしいピーナツと少し硬めな煎餅生地が特徴のお菓子。福井県の丸岡城近くにて、一枚一枚職人の手によって石窯で焼き上げられている。伝統の技法で焼き上げられた煎餅と落花生の美味しさのハーモニーが楽しめる。昭和50年(1975年)の発売以来、素朴で飽きのこない味わいでロングセラー。...»

へしこ

そのまま焼いても良し、刺身やお茶漬けにしても美味な優れた保存食

サバに塩を振り、ぬか漬けにした若狭の伝統保存食。サバを一定期間冷蔵室で保存することで、水分が抜けて、身が引き締まり、脂が凝縮される。そのサバを樽に入れて重石をして1週間ほど塩漬けにしたあと、塩、しょうゆ、みりん、酒、麹、唐辛子などをブレンドしたぬかの中で、1~2年かけて発酵させて、身の色があめ色になったら出来上がりだ。一般的な食べ方は、ぬかを落としたあと、スライスしてからグリルで焼く。しっかりと味が付いているので、ご飯のおかずにぴったり。刺身にして酢をつけたり、身をほぐして茶漬けにしても美味だ。 若狭海遊バザール千鳥苑 若狭美浜 海の駅では、鯖をゆっくりと熟成させた「さばのへしこ」を始め、近...»

大野名物 とんちゃん(ホルモン)

大野市で親しまれているご当地グルメ

大野市内にはホルモン焼きを扱う店が30軒以上あり、全国的には豚のホルモンが「とんちゃん」と呼ばれるが、大野を中心に福井では牛や豚のホルモンを醤油や味噌、ニンニク、唐辛子などで味付けしたものを呼ぶ。そのままでも勿論ですが、キャベツやもやしなど野菜と一緒に炒めて食べることが多い。「とんちゃんうどん」も大人気。 テイクアウトでも扱っている店があり、キャンプやバーベキューなどでもとんちゃんは活躍!福井の隠れたソウルフード。...»

福井県