暖流の影響を受け、日本海と三方五湖に囲まれる気候の穏やかな三方町(現在の若狭町)を中心に栽培されてきた。その歴史は古く、天保年間(1830~1844年)に植えられた「平太夫梅」と「助太夫梅」に始まる。明治の初め頃、その二種類の梅の品種改良が行われ、日当たりの良い部分が紅色を帯びる「紅映(べにさし)」、実の先端部分がやや尖った「剣先(けんさき)」が生まれた。肉が厚くて種子が小さい良質の梅として評価が高い。甘みと酸味が絶妙で、完熟しても肉質に粘りけがあり、料理もしやすいのが特長。完熟した梅を製造する段階で添加物を使用せず、梅とシソ、塩だけを使い、天日に干す丁寧な作業を行う。
旬 6月 7月