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ソースカツ丼(福井県)

(どん)

大正時代に生まれた庶民の味

カツ丼と言えば玉子とじのものが一般的にイメージされる中で、福井でかつ丼といえばソースで食べる”ソースカツ丼”。福井市では家庭でも飲食店でもソースカツが一般的です。ソースカツ丼の歴史が始まったのは大正時代のことで、福井県の老舗洋食店「ヨーロッパ軒」が発祥。明治45年に店主がドイツでの数年間の料理修行を終え、帰国した。ドイツ仕込みのウスターソースを日本人に合うようにと創意工夫し、翌大正2年に東京で開催された料理発表会で初披露されたのがソースカツ丼でした。その後、福井へ帰省し、その味が現在までしっかりと受け継がれています。作り方はシンプルで、薄くスライスされた豚肉をきめ細かいパン粉でカラッと揚げ、揚げたてのカツを熱々のうちにウスターソースベースの秘伝のタレにつけ、熱いご飯の上にのせるだけ。箸で切れるほどにやわらかいかつと、甘味と酸味が醸すまろやかな口当たりは一度食べたら忘れられない味。多くの定食屋のメニューから、福井市のスーパーではお弁当や単品で販売されているなど、地域に根付いたご当地丼だ。材料も作り方も見た目もシンプルですが、その味わいはさっぱりと奥深く、今では越前おろしそばと並ぶ福井のグルメのツートップとして君臨しています。

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ソースカツ丼(福井県)
(どん)

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