長尾山総合公園(かつやま恐竜の森)内に位置する自然史博物館で、恐竜を中心としたテーマで展示が行われています。
恐竜化石の宝庫として全国的に有名で、世界でもトップクラスの規模を誇っています。
世界的には、カナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館や中国の自貢恐竜博物館と並び、三大恐竜博物館と称され、日本国内でも代表的な恐竜博物館となっています。
広々とした展示スペースには、恐竜の骨格や化石、標本、ジオラマ、そして復元模型などが所狭しと展示されており、迫力満点の恐竜たちを目の前で間近に見ることができます。
恐竜の世界や地球の科学、生命の歴史、そして勝山市の恐竜に関する展示が豊富にあります。
また、銀色のドーム型展示室には、30体以上の恐竜の全身骨格などの貴重な標本や、巨大なジオラマ、迫力満点のダイノシアター(200インチの対面スクリーン)などがあり、子供から大人まで楽しめる内容となっています。
博物館の近くにある勝山市北谷町の手取層群北谷層(下部白亜系)からは、恐竜だけでなく、ワニ、カメ、魚類、淡水生貝類、陸生植物などの化石も発見されています。
この化石発掘現場は、2014年から野外恐竜博物館の一部として公開されており、見学することができます。
また、勝山市全域が恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークとして日本ジオパークに認定されました。
さらに、勝山で発見された5種類の新種恐竜の化石標本とその発掘現場が国指定天然記念物(地質・鉱物)に指定され、学術上の重要性が認められました。
福井県立恐竜博物館(FPDM)は、常設展と特別展の2つの展示部門で構成されています。
常設展示室(恐竜ホール)は、長径84メートル、短径55メートル、広さ4500平方メートル、天井の高さ約37メートルのドーム型の巨大な無柱空間で、3つのゾーンに分かれています。
「恐竜の世界」ゾーンでは、44体の恐竜の全身骨格が展示されています。その中には、福井県で発掘されたフクイサウルス、フクイラプトル、フクイベナートルの全身骨格も含まれています。
「地球の科学」ゾーンでは、地球科学の歴史や陸域と海の堆積物、化石、岩石、鉱物などが展示されています。
「生命の歴史」ゾーンでは、46億年の地球の歴史において生命が進化し、陸上に進出した脊椎動物と植物の関わりがジオラマを通じて展示されています。
また、恐竜ロボットや200インチ対面スクリーンを使用した恐竜時代の体験もできます。
化石の発掘作業とクリーニング作業は年間を通じて行われており、一部は野外恐竜博物館や化石クリーニング室で見学することができます。
恐竜ホールでは、44体の恐竜の全身骨格が展示されています。そのうち10体は実物の骨の化石を使用して組み立てられています。展示物に『複製』という表示の記載の有無で判断ができ、実物の説明は博物館配布の利用案内にも記載されています。
特にカマラサウルスは、アメリカで発掘された骨を当館でクリーニング作業を行って組み立てたものです。
ウィング棟では、ティラノサウルスの巨大な骨格を近くで観察できる「ダイノラボ」や、恐竜をテーマにした映画を上映する講堂や特別展示室などがあります。
野外恐竜博物館は化石の発掘現場の近くにあり、実物の化石の展示や発掘現場の観察広場があります。専用バスでツアーに参加することもでき、ここでは発掘体験を通じて石を叩いて化石を発掘することができます。
また、映像を通じて発掘調査の歴史や作業の様子、足跡化石なども紹介され、終わると外の発掘現場が見えます。
9:00~17:00
第2、第4水曜日(祝日の時は翌日が休館、夏休み期間は無休)
年末年始(12月31日、1月1日)
展示替えや施設点検のための臨時休館日有
一般 1,000円
高・大学生 800円
小・中学生 500円
70歳以上 500円
未就学児 無料
JR福井駅 下車 えちぜん鉄道 勝山永平寺線勝山行きに乗車し、勝山駅 下車、コミュニティバスで約15分
中部縦貫自動車道 勝山ICから車で約10分