永平寺町松岡に酒蔵を構える黒龍酒造の日本酒「黒龍」。 福井の地酒と言ったら、すぐにこの名前が挙がる、北陸の代表銘柄のひとつ。酒名は九頭竜川の古名である黒龍川にちなんでいる。黒龍酒造の前身は創業1804年(文化元年)の石田屋で、かつて松岡藩が酒造りを奨励産業に指定するほど良水に恵まれた土地で、かつては数多くの酒蔵があった。
七代目蔵元は同じ醸造酒としてのワインにも深い興味を抱き、フランスやドイツを歴訪。ワイン同様に日本酒を熟成できないかと試行錯誤を続ける一方で、少量で高品質な酒造りだけを追求し続け、1975年、全国で初めて、独自の長期熟成方法による大吟醸酒を商品化し、大吟醸ブームの火付け役となった。
「黒龍 大吟醸 龍」は、ワインの熟成を応⽤した⼤吟醸酒で、上品でふくよかな香り、透明な喉ごし、さわやかな飲み心地と優雅で優しく、その後に強い印象の上質な味わいが楽しめる。1975年に発売したロングセラー。