北潟湖で獲れた真鮒の刺身は、臭みがなく脂がのり、その味は一度食べたらやみつきになります。あわら市と石川県加賀市にまたがる湖、北潟湖。毎年12〜3月にかけて明治時代より続けられる寒ブナの柴漬漁は、冬の風物詩。魚を網で囲み、数十人が全身を使って網を引く地引き網や、魚の通り道に網を張ってそこに引っ掛かった魚を取る刺し網など、昔から変わらない漁法が使われています。この漁で獲れた寒ブナは、日本海とつながる汽水湖である北潟湖で育ったため、他の地域のものと比べて臭みがありません。身が締まり、独特の甘みがあります。天然ものしか扱わないため、漁獲量は天候に大きく左右される高級魚で、県内ではあまり普及しておらず、その存在を知らない県民もいます。
旬 12月 1月