福井県

浜焼き鯖

(はまやき さば)

外はカリッ、中はジューシー。鯖の丸ごと一匹串焼き

鯖と福井県の関係は深く、特に若狭地方では昔から日常的に鯖を食してきた。若狭湾は、日本海の暖流と寒流が入り込むところで、リアス式海岸となっており、そこでとれるサバは特に味が良いと言われている。そのためこの地方では、おいしい鯖の食べ方が伝承されており、中でも焼き鯖は、若狭地方の名物として全国的にも有名である。脂ののった鯖を丸ごと豪快に焼き、生姜醤油で食べるのが一般的。焼き時間は、およそ15~20分。火の通りを良くするための切り目や焼き色、脂の落ち具合などを見ながらじっくり焼き上げていくと、焼き上がった鯖の姿はどこか凛々しくて、おいしさを主張しているようにも感じられる。サバは水揚げされると腐りやすいため、焼き上げることで長く保存でき、若狭から京都へ運搬する際の保存方法として考え出された。 若狭産のサバは、古くから京都では御馳走とされ、魚介類を若狭国から京都へ運搬するための物流ルートが、最も割合が高かったのが鯖であったことから、鯖街道と呼ばれるようになった。

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名称
浜焼き鯖
(はまやき さば)