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若狭カレイ

(わかさ 鰈)

都に魚を運んだ”御食国”自慢の逸品。干すことでうま味を凝縮

古くから大陸文化の日本海側の入り口として栄えた小浜は、海産物を奈良や京の都に供給する御食国(みつけこく)のひとつだった。小浜を中心とする若狭の沖は、暖流と寒流が混ざり合い、魚介が豊富。中でもカレイの味は格別だ。秋の底引き網漁解禁とともに市場に出回り、産卵が終わる2月半ばまで食べられる。若狭でとれるカレイは種類豊富だが、そのうちヤナギムシガレイが”若狭ガレイ”と呼ばれる。淡泊な味わいで水分が多いので、塩をして天日に干して”一夜干しガレイ”にすると、余計な水分が抜けて身がしまりおいしさが増す。

若狭がれいは、京都でも珍重される高級品。「若狭かれい」は、江戸時代の書物で全国各地の名産品を集めた「日本山海名産図会」において、「淡乾の品多しとはいえども是天下の出類雲上の珎美と云べし」と、最上級の賛辞されている。福井県の皇室の献上品となっている。

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若狭カレイ
(わかさ 鰈)

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