身が甘く、殻の中にぎゅうっと詰まり、きゅっと繊維が締まっているのが特徴。冷たく栄養価の高い日本海の海流で何年もかけて大きく育ち、数が限られており、とりわけ珍重されている。特に越前がにの雌は「せいこがに」と呼ばれ、食通の人に人気がある。大きさは雄の3分の1ほどだが、小さな殻の中には珍味として名高い蟹味噌がぎっしり。「赤いダイヤ」とも呼ばれる味噌(卵)は甘味の中にほんのりと磯の薫りがし、ねっとりとした舌触り。漁期である冬は越前がにを求める人々でいっそう賑わう。
旬 11月 12月 1月 2月 3月